何が経費に落とせて何が落とせないかは、起業した経営者の皆さんから最もよく受けるご質問です。
一つ一つお答えしてもよいのですが、ここでは経費に落とせるかどうかの前提となるルールについてのみお話しします。
このルールさえ理解しておけば、悩んだときに取り敢えず自分で答えを出すことができます。
ルールは単純です。
「その支出が売上に結びつくかどうか」です。
会計用語では、費用収益対応の原則と言い、会計の根本ルールです。
収益と結びつくものだけを費用にできるという原則です。
贅沢な支出かどうかが問題なのではありません。
その贅沢な支出が、会社の売上と無関係だから問題なのです。
たとえ贅沢な支出であっても、それを売上に結びつけているなら経費になります。
売上に結び付かないものの代表が、家庭用の支出です。
夕食のお惣菜や服、家族旅行などです。
勿論、仕事で使う制服は経費に落とせますが。
フェラーリを会社で買って、経費にできるかビクビクする場合、高級さにビクつくべきというよりも、その車が本当に社用で使われ、売上に結びついているのかどうかにビクつくべきということです。