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我が国の生産性について 1

経済一般

我が国の生産性は、先進国の中で最下位であると言われて久しいです。ここで言う生産性とは「労働生産性」のことで、事実我が国の労働生産性は、主要先進7カ国の中では2017年まで47年連続最下位です。
労働生産性は、主に以下のような算式で求められます。

労働生産性 = (営業利益+従業員人件費+減価償却費+地代家賃+租税公課) / 従業員数

( )内は企業内で生み出された付加価値的部分であり、外部から購入した原材料費や外注費は含まれません。そしてそれらを従業員数で割っています。ですので、従業員1人当たりどれだけの価値を創出しているかを計る指標が労働生産性であるといえます。そしてこの数値が大きいほど、労働生産性が高いということになります。
さて、この式をジーッと見ていて「あれっ?」と思うことはありませんか? 例えば、地代家賃が高ければ高いほど労働生産性は高まります。普通に考えれば家賃は安いほど良いですし、企業は家賃を下げるための努力をしています。なのに家賃が高いほど「良い」とする指標なんて意味が無いんじゃないの?と。
ただ、考えてみれば分かることですが、単純に家賃が下がればその分営業利益が上がりますし、反対に家賃が上がればその分営業利益は下がりますので、単に1つの数字をいじっても( )内のプラマイで見るとゼロになります。そのような算式の特徴を理解した上で、労働生産性が高くなる順番は以下の通りです。

高 家賃が高いが、営業利益も高い
中 家賃が高い影響で営業利益が低い
低 家賃も低いし、営業利益も低い

一番労働生産性が高まるパターンは、「たくさん家賃を払って、それ以上にたくさん儲けている」というパターンになります。

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