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で、イノベーション て何?

経済一般

 ビジネスでは「イノベーション」が大切だといわれます。ドラッカーもビジネスの機能(ファンクション)は、マーケティングとイノベーションであると言っています。
 そもそも最もよく出てくる経営用語「イノベーション」とは何でしょうか。イノベーション(革新)とよく似た言葉にインベンション(発明)があります。経営者はイノベーションのことをインベンションのように考え、自分には無関係と考えがちです。確かにビジネスに革新を起こすのならばそれは一種の発明かもしれません。しかし発明というのはなかなかに稀有なものでして、その発明がビジネスに結び付くとも限りません。

 イノベーションには2種類存在します。破壊的イノベーションと持続的イノベーションです。破壊的イノベーションとは、デジタルカメラの登場のように、既存のフィルム業界を破壊してしまうような技術革新等であり、発明に近いものです。一方持続的イノベーションは、日々コツコツと小さな工夫を積み上げていくもので、通常中小企業の経営者が目指すべきはこちらになります。この持続的イノベーションが無いのであれば、単純にリソースの大きい会社が勝つ事になってしまいます。
 さて、この持続的イノベーションを日々行うことで競合他社との差別化がてきるのですが、差別化の前に行わねばならないことがあります。競合他社との「並列化」です。セブンイレブンが100円コーヒーを売り始めたのであれば、ローソンも100円コーヒーを売り始める必要があります。競合他社の行っていることをすべて満たした上で初めて差別化を開始できるのです。

 ここで重要になるのが、自社にとっての「競合」がどこなのかという事です。自社がカフェを経営しているとして、近所の流行っている喫茶店を競合ととらえるか、スターバックスを競合ととらえるかで、並列化すべきサービスも大きく異なってきます。正しい競合を見つける必要がありますが、基本的には競合は儲かっている会社である必要があるのは当然です。競合は同業種とは限りません。一定の共通点があるのであれば、実はカラオケボックスが競合かもしれません。
 そして競合の強みと弱みをリサーチし、競合の弱みを重点的に突いていきます。これが差別化につながります。競合の弱みを突く=自社の強みを伸ばす=持続的イノベーションという事になります。競合の強み弱みはホームページや採用サイトのクチコミなどが参考になります。

 以上、イノベーションについて一般論を無視して語ってきましたが、結局イノベーションて何でしょうか。競合がどこになるかをリサーチし、競合の全サービスをリサーチして並列化し、競合の弱みをリサーチし…。リサーチ、リサーチ、リサーチ…。極論すれば、イノベーションとはリサーチの事だったのです。まさかの結論です。
 これから全く新しく始めようとしている事業についてリサーチしても競合が一社も見つからない場合、その事業は儲からない可能性があります。と申しますか、そもそもリサーチしない経営者の方が多いのでこの記事を書いています。

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